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酒と音楽が好きなゲイのブログ

手紙

世の中は呪いで出来ている。誰かにかけられた呪いを背負って生きている。わたしも誰かに呪いをかけている。

いきなり秋になったその日、コートを着て出かけた。街は水飴。『透き通るように澄んだ空気』そんなのはどこにもなくて、排気ガス二酸化炭素、ゲロ臭い電車、酸素と海とガソリンとたくさんの気遣いを浪費してる世界で、ただ一人、自分が主人公の人生を編んでいた。

誰かに何かを預けることはとても楽だし、自分を見失うことはとても簡単だった。ある一定の条件を満たすことができれば、好き同士になれると勘違いしている自分がどこかにいて。けれども、その条件は更新されるということを知らない自分がいた。だからこそ、誰かを愛そうとしても失敗して相手を傷つける。どうにかしたい自分がいる一方で、今すぐこの場で何もかもをぶち壊したい自分がいる。恋愛よりも友情を取るのか、なんて質問は馬鹿げているから、問われたくないし、もちろん回答もしない。

寂しいや、悲しいという気持ちを瓶詰めにして、蓋をしてしまえば今自分がいる座標がわかりやすく現れ、コンパスが次行くべき方向を指し示してくれる。目の前にあること、やるべきことは、誰かを愛することやわかり合うこと、妥協すること、デートすること、セックスすることではなかった。

生きるために仕事を必死でやる。仕事は恋愛とは違って楽だった。努力をすればする分だけ、目に見えて成果が得られる。恋愛をすることで成果を得たいわけではないけれど、それでも何かしら対価を得たい自分がいるのも本当だ。傷つけたり、傷ついたりすることはどちらかといえばネガティブで、マイナスだ。であれば、プラス要因を追いかけたい。一番わかりやすくて単純で手頃なのが仕事だったってだけのこと。それだけ。何も欲しいと思わない。誰かに認められたいなんて思わない。世界は最初から自分のものだから。これから大嫌いな季節が来る。全ての感情を押し殺して、目の前のやるべきことだけをやっていきたい。

 

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