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酒と音楽が好きなゲイのブログ

村の終わり

川の温度を知らない。川に入ったことがないから。川の流れの速さを知らない。川に入ったことがないから。村の終わりはいつも突然で必然だった。歴史を変えるためには何かを変えるしかない。時代なのか自分なのか。わからないけど。おれはただ黙ってタバコを吸いながら、灰が落ちるのを眺めていた。朝。8:10。外の喫煙所は2人か3人。必ず誰かがいる。誰もいないことはない。静かにゆっくりと、夜が朝に変わる瞬間をビルとビルの隙間から選ぶ空を見ていた。冬の曇り空の間隙。誰にもわからないこと。この瞬間に。8:20にもなるとエレベーターで上に上がらなければならない。そんな毎日の、1日の始まりを誰も知らない。おれだけのおれだけが知る瞬間。この感覚はギターを弾いてる時と少し似てる。誰にもわからない世界。音楽に入り込む一瞬。ステージに立った時の指先の震え。素足から感じる床の温度。アンプが静かに息をしているのがわかる。電気を介しておれの音が鳴り響く。それだけでいい。それだけでいい。今を生きるには、それだけでいい。わかったのは、信じていいのはギターだけということだけだった。今すぐ。この世の外に連れ出してくれるのは、お前だけ。

 

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