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酒と音楽が好きなゲイのブログ

痛みは鈍足でやってくる

誰かと出会う時、誰かとデートする時、誰かとセックスする時。その全ての行為の後ろに元彼の存在がある。誰か新しい人と会うたびに、必ず元彼と比べている自分がいる。
歴代の彼氏と別れるたびに、同じように元彼の影が現れていたかどうかと考えるけど、そんなの昔すぎて思い出せない。同じだったかもしれないし、同じじゃなかったかもしれない。同じだったと思い込もうとしている自分が少しいるのがわかる。別れるたびに元彼を思い出しては新しい恋ができなかったのかどうなのかが全然わからない。どの元彼もみんな大好きだったかどうかって聞かれたら絶対そんなことないからだと思う。
本当に時間をかけて好きになったし、好き以外の感情がわからなかった。だからこそ、思い切り傷ついたし、許せなかった。許すのは簡単だけど、また自分が傷つく可能性を考えると、絶対許せなかった。何より、あれだけ本気で会話をしたのに、全てが届いていなかったということが、おれには1番傷ついた。会話の全てが無意味であると気がついた時、ただただ、悲しくなった。
これほどまでに元彼に苦しめられたのは初めてだから、彼のなにがよかったのかを考えることしにした。彼のことを思い出そうとするたびに、いい思い出しか出てこないことに腹がたつ。彼に対してイライラしたことももちろんあるけれど、そのイライラも愛せるほど、好きだったというのが事実だった。こんなことをしても無意味だし、何も得ることがないのもわかってる。前に進まなければならないのである。思い出はいつも綺麗だけど、それだけではお腹が空くのである。そもそも、彼とおれは全くもって正反対の人だった。おれの好きなことやものが何一つ彼にはハマらなかったし、おれにもハマらなかった。君のおすすめに面白いものは一つもなかった。それでもついて行きたいと思ったことも、これもまた事実だった。おれは絶対ラーメン屋さんで冷やし中華なんか頼まない。それでも、別れ話をした上野の中華料理店を今でも思い出す。
おれはある瞬間に気がついた。彼を絶望的に本当に愛していたということ。彼といると、どんな時もしあわせだった。それだけでよかった。だからこそ、前に進まなければならない。彼を超える人が現れないのにはおれ自身に原因がある。新しい恋ができないのにはおれ自身に問題があるのだと気がついた。