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酒と音楽が好きなゲイのブログ

自分を守る為に金を費やそう

先週の金曜のこと。緩急つける雨と夜の暗さと人工的な光の反射のコントラストが美しい街で、好きな人から別れを告げられた。少しばかり大げさに時間をとって、話をしたあとで、できる限り自分というものを保てる状態のまま電車の中でさよならをした。
これまで、なあなあでだらだらとした恋愛しかしてこなかった自分にとって、そういう意味では初めて本気で好きになれた人だったと思えていた。けれど、どうしたら良い方向に進むのかと毎日楽しいと苦しいを往復していた部分もあった。恋愛というものがなんなのかとか好きということがなんなのかとかそういうのをここで語ったり考えたりするのはあまりにも滑稽だし、そういうことをしていいには相応しくない年齢まで年をとってしまって、もう青く若くない。若いことが正義であったり、強いと言うつもりはないけれど、それなりに周りが茶化して笑ってくれるのがありがたい期間ではあるなと思う。特にインターネットの上では。もうお酒もタバコもできる年だし、1人でどこへだって行こうと思えばいける。終電を逃しても朝まで飲めばいいだけのことじゃん。そうして学んできた大人になることでできる範囲を少しずつ拡大し何も考えない方向に思考を引っ張っていった。だって、どう考えたって好きな人とお別れするのなんて悲しいし寂しいじゃんか。大人になるにはまだまだ浅くて、子供に戻るには戻れない不安定で弱い存在ならば、自分で自分を守るしかない。自分を守る為に金を稼ぎ、自分を守る為に金を費やそうと思った。その考えのもと、バイト先で自分を慰める為に飲んだハイボールや酎ハイのことを、その日別れたあの人は知るよしもない。あなたとさよならした足で、自分を守る為に金を費やした。このやり方が正しいのかどうなのかなんてわからないけれど、少しでも空いた何かを満たすことはできたと感じた。すだちの味が染みて、明日働く元気をくれた。

19日の土曜日をバイトをして乗り越え、20日に上野で友人と酒を飲み、21日も馬車馬のごとく労働をし、22日はだらけて酒を飲みに行き、23日はライブを見て、スタジオに行った。
あれだけ、落ち込んでいた気分も気がついたらどっかに行っていた。バイト先のギャルには『明日も仕事があるし、生きていかなきゃいけないんだから、失恋くらいで落ち込んでられないっすよ』と言われた。確かにその通りだ。明日も明後日もやることがたくさんある。いちいち気持ちの変動になんてかまけてられない。心に余裕を持って生活するには不安定で、ちょっとしたことでイラッとするし、寂しくなって誰かと寝てしまうかもしれない。けれどもね、どんな時も友人と酒を飲んで、くだらない話をすれば少しはどうでもよくなるんだなって思った。使い捨てだと思っていた人間関係を、もう少しだけ大事にしてもいいかなと思えた。