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酒と音楽が好きなゲイのブログ

夜の子供たち

8月10日以降 記事を書いておらず、気がついたら9月になろうとしていた。季節は夏。猛暑の真ん中を堂々と歩くようにして、海、プール、花火大会と同年代の男の子は毎日飽きもせず遊び、これまた飽きもせずに酒を飲んでいた。一方その頃のおれは研究室と家を往復する生活とたまに就職活動をしていた。そんな日常に何か楽しいことがあるはずもなく毎日が励起することなく過ぎ去り、時間と酒とお金を使い捨てていた。それでも、アルバイトをすることで時間を潰し続け、恋人と会わない為に逃げ回っていた日々と比べたらまだマシな気がする。

8月前半から後半にかけて、いろいろなことがあったようでないような気がする。炭酸の泡が抜けるようにして、あっという間に甘ったるい生活に戻る。夏が本格的に始まる前に恋人に別れを告げ、別々の道を歩み始めた。恋人と別れた日。最後に一緒に食べたご飯は大戸屋だった。新宿はいつまでも人が歩いていて、眩しかった。眠らない街に相応しく、そこかしこが光っていた。しかし、所々病んでいて、その眩しさは彼らが病んでるところを見せないように必死になっているようで不自然だった。笑ってサヨナラするのは初めてだった。帰りはビートルズゴールデンスランバーを聞きながら帰った。恋も愛も一瞬で鉄のように熱しやすく冷めやすい。一緒に食べたものや見たもの、撮った写真、思い出の全て、共有した時間という確固たる事実だけが残り、恋人だったもの達は次の思い人を探し、彷徨い続けるのだと新宿駅の汚くて臭いホームに立って思った。

その後、2週間ばかりの夏休みをもらったおれは特に何をすることもなく、生活の中から研究室というサイクルだけが一時休戦し、就職活動とバイトの日々を送った。これといって夏らしいことをすることもなく、専門チャンネルで映画を見て、ブックオフで漫画を立ち読みし、小説を買って、部屋でギターを弾くだけだった。しばらく忙しすぎて、余暇を過ごすことがなかったから、退屈だと思った。どうしても何か動き回っていたい。その方が性分に合っているのだと心底実感した。