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酒と音楽が好きなゲイのブログ

paradiseというバンドとおれ 2


paradiseのライブは他のバンドと少し違う。通常、というか多くのバンドは最初から全てのメンバーが出てきて演奏する。しかし、paradiseは違う。paradiseのメンバーは全部で4人。ドラム、ギター、ベース、ボーカル。(それぞれ、楽器隊が歌うこともある)ボーカルは最初から出てこないのがparadiseの鉄板的なパフォーマンスで、最初の何曲かはドラムボーカル、ギターボーカル、ベースのようにして行われる。主にドラムの人が作った曲を中心にして、童話のようなノスタルジーに近いファンタジー的な世界観で演奏が続く。そして、程よくしてボーカルが後ろからぬるりと登場し、迫力のある勢いで声を放つ。それは声の暴力に近い、けれどどこか悲しくて愛が垣間見える。苦しく辛く悲しくて、それでいてとても美しい。
前半のポップさとは裏腹に後半に進むにつれて、とてつもなく残酷でどうしようもなく綺麗な世界が広がる。一瞬にして心臓を打ち抜かれたおれは、それから何回か時間とお金が許す限りparadiseのライブに訪れることになる。あるときは静かにあるときは嵐のように、paradiseの圧倒的なパフォーマンスはこの世から抜け出したいという思いの塊のような気がする。言葉で表すことはとても難解で、尚且つ馬鹿らしい。人によっては理解できないかもしれないparadiseのライブはおれには何よりも心の洗濯になっていたのは確実だった。